Banana Pi R2 Pro には、従来のBanana Pi (BPI-M1, BPI-M3, BPI-M4, BPI-M64, BPI-M5, BPI-R2, BPI-R64など) と同様のTTLレベルのUARTのほか、USB・UART変換チップのCH340を利用した、USB接続にも対応しています(USBデバッグポート)。これにより、マイクロUSBケーブルを用意するだけで済み、USB・UARTケーブルがいりません。 ここでは、そのUSBデバッグポートを利用した方法を説明します。
Raspberry Pi や Banana Pi BPI-M3、BPI-M4、BPI-M5、BPI-M64の場合は、Raspberry Pi Imager などのSDカード書き込みツールで書き込むことができますが、BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルは、それらで書き込むことができません。 BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルをSDカードに書き込むには、専用のツール、Rockchip Create Upgrade Disk Tool を使用します。 Rockchip Create Upgrade Disk Tool のダウンロード
マイクロSDカードへの書き込みは、Raspberry Pi Imager を使用します。 本来は、Raspberry Pi用のものですが、Banana Pi でも使えます。 Raspberry Pi Imager は、下記のサイトでダウンロードできます。 https://www.raspberrypi.com/software/
CHOOSE OS ボタンをクリックし、Use customをクリックして、ダウンロードしたArmbian OSイメージファイルを選択します。
Terms of Service and Privacy Policy にチェックをつけ、Free Sign Up ボタンをクリックします。 Get Enhanced というボタンは、有料サービスのためのものです。有料にすると30日以内の更新手続きをしなくても利用し続けることができる等のメリットがあります。必要に応じて選択してください。
TCW241のIPアドレスにアクセスし、ログインします。 上部メニューの SERVICES 内の Dynamic DNS をクリックします。
Dynamic DNS setup が表示されますので、各欄を設定します。
Dynamic DNS Enable にします。 Service No-IP を選択します。 Hostname No-IP で設定した、Hostname を入力します (希望の文字列 + 選択したドメイン 例 abcdefg.hopto.org ) User No-IPで設定した、Username を入力します。 Password No-IP で設定したPasswordを入力します。 Maintenance e-mail No-IP で設定したEメールアドレスを入力します。
以上の設定ができたら、SAVE ボタンをクリックします。 すると、DDNS last status に The Dynamic DNS client pending an update. が表示されます。
しばらく経過したら、ブラウザーの更新ボタンをクリックすると、下記のように DDNS last status に The last update was successful. The current IP is xxx.xxx.xxx.xxx (xxx は、数字) が表示されます。 これで、TCW241のDDNSクライアント機能が No-IP のDDNSサーバーとうまく通信が行えたことがわかります。 xxx.xxx.xxx.xxx が実際のグローバルIPアドレスです。