スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Pro のシリアルコンソールの使い方

シングルボードコンピューターのBanana Pi をベースにルーターとして便利なようにスイッチ(スイッチングハブ)を搭載した、Banana Pi BPI-R2 Pro。OpenWrtなどのOSをインストールし、カスタマイズしたルーターとして使うことができます。


スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Proは、下記で購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-R2_Pro.html

シリアルコンソールとは

シリアルコンソールは、PCに接続し、TeraTermなどのターミナルソフトを使い、文字・記号だけの入出力で状態表示、コマンド送信を行うものです。WindowsやLinuxのデスクトップのようにグラフィカルでマウスで操作ということはできませんが、少ないメモリー、ストレージでも実行できます。Windowsコマンドプロンプト、LinuxのCUIによる操作のようなものです(ここでのシリアルコンソールは、まさにほぼこのLinuxの操作)。

PCとの接続

Banana Pi R2 Pro には、従来のBanana Pi (BPI-M1, BPI-M3, BPI-M4, BPI-M64, BPI-M5, BPI-R2, BPI-R64など) と同様のTTLレベルのUARTのほか、USB・UART変換チップのCH340を利用した、USB接続にも対応しています(USBデバッグポート)。これにより、マイクロUSBケーブルを用意するだけで済み、USB・UARTケーブルがいりません。
ここでは、そのUSBデバッグポートを利用した方法を説明します。

USB・UART変換チップCH340ドライバーのダウンロード・インストール

下記よりCH340のドライバーをダウンロードします。
CH340ドライバーダウンロード

下載をクリックすると、ダウンロードできます。

ダウンロードした、CH340SER.EXE を実行すると、下記のようなウィンドウが表示されます。

INSTALL をクリックするとCH340のドライバーがインストールされます。

スマートルーターBanana Pi BPI-R2 ProのOSインストール方法 (SDカード)

シングルボードコンピューターのBanana Pi をベースにルーターとして便利なようにスイッチ(スイッチングハブ)を搭載した、Banana Pi BPI-R2 Pro。OpenWrtなどのOSをインストールし、カスタマイズしたルーターとして使うことができます。

スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Proは、下記で購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-R2_Pro.html

OSのインストールの仕方

Raspberry Pi や Banana Pi BPI-M3、BPI-M4、BPI-M5、BPI-M64の場合は、Raspberry Pi Imager などのSDカード書き込みツールで書き込むことができますが、BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルは、それらで書き込むことができません。
BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルをSDカードに書き込むには、専用のツール、Rockchip Create Upgrade Disk Tool を使用します。
Rockchip Create Upgrade Disk Tool のダウンロード

config.ini をメモ帳などのテキストエディターで開きます。

[Language]の下の下、Selected=1 を Selected=2 に変更して上書き保存します。
これにより、表示が初期状態では中国語だったのが英語になります。

起動すると、下記のように表示されます。

SDカードリーダーにマイクロSDカードを差し込み、
First: Choose removable disk でドライブを選択します。

パソコンによっては、内蔵のSDカードリーダーが認識されない場合もあります。
その場合は、USB接続のSDカードリーダーを使用してください。
動作確認済みメモリーカードリーダー エレコム MRーA39HSV

Second: Choose function mode で SD Boot を選択します。

Third: Choose firmware で Firmware ボタンをクリックします。

ダウンロードしたイメージファイル(拡張子 img)を選択します。

Createボタンをクリックします。

「はい」をクリックします。

SDカードへの書き込みが始まります。

SDカードへのOSイメージの書き込みが終わると下記のように表示され、完了です。

Banana Pi BPI-M64 への Linux Armbian のインストールのしかた

Banana Pi BPI-M64 は、CPUに 64クアッドコアのArm Cortex A53を搭載したSoC、Allwinner A64を使用しているシングルボードコンピューターです。Raspberry Pi のようにSDカードに Linux等のOSをインストールして、使用することができます。

Banana Pi BPI-M64 は、下記でご購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-M64.html

Armbianとは

Arm CPUを搭載したシングルボードコンピューターで動作させることを目的にDebianをもとにして作られたLinuxディストリビューションです。IntelやAMDのx64 CPUよりも非力であることが多い、Arm CPUでも快適に動作するようになっています。
Banana PiでもArmbian以外のいくつかLinux系のOSイメージを用意していますが、Ubuntu、Debian、Raspbianのどれも、Linuxカーネルバージョンが3.10、または、4.4というように古めです。
その点、Armbianは、カーネルバージョン 5.10 の Armbian 21.08 が用意されています。
Armbian 21.08では、VPSの WireGuardを作動させることができるなどの利点があります。
Armbianプロジェクトチームで用意している Banana Pi 用のArmbian は、BPI-M1(初代Banana Pi)、BPI-M2+、BPI-M64の3モデル用しかありません。その中でも一番高速なのがBPI-M64です。

Armbianのインストール

マイクロSDカードの準備

16GBか32GBのマイクロSDカードを用意します。
Armbianでは、Class10 A1 の使用を勧めています。仕様ではA2の方が高速ですが、ボードがそれに対応してなく、かえってA1よりも遅くなる場合があります。
パソコンのSDカードスロットかUSB接続のカードリーダー等に入れて、まず、初期化をしておきます。
SD Card Formatter等のアプリケーションを使って初期化します。
SD Card Formatter は、下記のサイトでダウンロードできます。
https://www.sdcard.org/ja/downloads-2/formatter-2/

Armbian OS イメージのダウンロード

下記のサイトでArmbianのOSイメージをダウンロードできます。
https://www.armbian.com/bananapi-m64/

CLI (コマンドラインインターフェイス)の Armbian 21.08 Bullseye
DESKTOP(デスクトップ、Windowsのようにマウスで操作するグラフィカルインターフェイス)の Armbian 21.08 Focal XFCE
の二つが用意されています。お好みのほうをダウンロードしてください。
ここでは、CLI 版で説明します。
また、Torrent downloadDirect download があります。Torrent download は、別途ダウンロードするためのアプリケーションが必要なため、Direct download が簡単でいいでしょう。

マイクロSDカードへの Armbian OS書き込み

マイクロSDカードへの書き込みは、Raspberry Pi Imager を使用します。
本来は、Raspberry Pi用のものですが、Banana Pi でも使えます。
Raspberry Pi Imager は、下記のサイトでダウンロードできます。
https://www.raspberrypi.com/software/

CHOOSE OS ボタンをクリックし、Use customをクリックして、ダウンロードしたArmbian OSイメージファイルを選択します。


CHOOSE STORAGE ボタンをクリックして、SDカードのドライブを選択します。

OSイメージファイル、SDカードドライブの選択ができたら、WRITEボタンをクリックします。

確認ウィンドウが表示されますので、YESを選択すると、Armbian OSのSDカードへの書き込みが始まります。

すると、下記のように書き込みが行われます。

書き込みが終わると下記のように表示されます。

RS Logger ECOの使い方

Electroware社のRS Logger ECO は、ほぼ9ピンDサブコネクターと同じ大きさながら、RS-232Cのシリアル通信データを内蔵フラッシュメモリーに記録します。スタンドアローンで動作するので記録のために別途パソコンを用意する必要がありません。 時計機能を内蔵しているため、時刻(タイムスタンプ)も一緒に記録できます。
記録したデータは、USBメモリーを接続し、転送することができます。また、USBメモリーを接続したままにすると定期的にUSBメモリーに転送することができます。
商品は、下記でご購入できます。

https://www.elefine.jp/SHOP/RSLoggerECO.html

RS Logger ECO RS-232Cデータロガー 128MB 時刻記録機能付き 外付けUSBメモリー対応

設定方法

RS Logger ECO は、PCのUSBに接続してもUSBデバイスとして認識されません。USB (Micro USB)は、電源供給だけに使います。
設定・記録データの読み出しは、USBメモリーを介して行います。
USBメモリーを差し込んで、電源(USB)を接続するとUSBメモリーに_L?????(?????は機器固有の番号)のフォルダーが作成されます。
その中にCONFIG.BAKという設定ファイルがありますので、その内容を書き替えることで設定を行うことができます。

そのUSBメモリーに作成されたCONFIG.BAKの内容を変更してファイル名をCONFIG.INIに変更(拡張子をBAKからINIへ)してUSBメモリーをRS Logger ECOに戻し、電源 (Micro USB) を接続すれば設定が書き替えられます。

設定内容は、メモ帳などのテキストエディターで書き替えることができます。

内容例

[SYSINFO]
FW_VER 1.1.52
HW_VER 1

[DATETIME]
;SETDATE = 2018-09-26
;SETTIME = 1:29:16 PM

[FILE]
PASSWORD =
TIMESTAMP = 2
CHANNELMODE = 1

[UART1]
BAUDRATE = 115200
DATABITS = 8
PARITY = 0
STOPBITS = 1

[UART2]
BAUDRATE = 115200
DATABITS = 8
PARITY = 0
STOPBITS = 1

[VIRUALCOM]
VIRUALCOMMODE = 0

USART1、USART2 の各BAURATEで通信速度(ボーレート)を設定します。
DATABITS は、ビット長、PARITYは、パリティ、STOPBITSは、ストップビットを表します。

DATETIME で RS Loggerの内部時計の時刻合わせを行います。
先頭の; (セミコロン)を削除し、SETDATE で年月日、SETTIME で時分秒 AMまたはPM(12時間制) を設定します。

[FILE] の設定内容

PASSWORD
 USBメモリーへのアクセスにパスワードが必要な場合に入力します。通常は空白のままでけっこうです。

TIMESTAMP
 タイムスタンプ(日時)の記録を行うかどうかの設定をします。
 0-記録しない, 1- バイトごとに記録, 2- 送信が行われたチャンネル(送信・受信)が切り替わるたびに記録

CHANNELMODE
 送信チャンネル(送信と受信)でファイルを分けるかどうかを設定します。
1 – 分けずにひとつのファイルに記録します。
2 – 二つのファイルに分けて記録します。

DATAFORMAT
 記録形式を設定します。
0 – アスキーコード、または、バイナリーで記録します。
1 – 16進数で記録します。

USB接続加速度・角速度センサーJoyWarrior56FR1-WPで波形が表示されない場合の対処方法

ドイツCode MercenariesのUSB加速度・角速度6軸センサーJoyWarrior56FR1-WPは、パソコンのUSBに接続し、3軸方向の加速度計として使用でき、傾斜センサー、振動センサー、衝撃センサーとして使用できます。 また、加速度に加え、3軸方向の角速度も測定することができます(加速度3軸+角速度3軸で合計6軸)。パソコンでは、HIDジョイスティックとして認識されるため、別途、デバイスドライバーをインストールする必要がありません。
HIDなので、Windowsだけでなく、Linux、Mac OSでも使用することができます。

そのJoyWarrior56FR1-WPを専用グラフ表示アプリケーション、MotionPlotterで波形(グラフの線)が表示されない場合があります。特にWindowsアップデートを行った後に不具合が生じやすいようですが、Code Mercenaries によると原因はわかってないそうです。

その場合は、下記の方法で一旦ドライバーをアンインストールすることにより、改善されるようです。

パソコンのUSBにJoyWarrior56FR1-WPが接続されている状態でデバイスマネージャーを開きます。JoyWarrior56FR1-WPは、下記のように1個のセンサーでヒューマン インターフェイ スデバイスにHID 準拠ゲーム コントローラーで1件、HID 準拠デバイスで2件、USB 入力デバイスで3件の合計6件登録されています。

これらを各々アンインストールするわけですが、キーボードやマウス等、ほかの機器の可能性もあります。よって、下記の方法で対象かどうか確認します。

デバイスマネージャーの該当項目を右クリックし、表示されたウィンドウのプロパティをクリックします。

それで表示されたウィンドウの詳細タブを選択し、プロパティでハードウェア IDを選択します。
下記のように VID_07C0&PID_111A が含まれていれば、該当デバイスがJoyWarrior56FR1-WPであることを意味します。

OKをクリックし、デバイス一覧のウィンドウに戻り、該当デバイスを右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。

下記のように確認ウィンドウが表示されますので、「アンインストール」をクリックしてください。

下記のように項目(デバイス)が減ります。同様に残りの5件もアンインストールします。

6件をアンインストールすると、下記のようになりますので、加速度・角速度6軸センサーJoyWarrior56FR1-WPをパソコンのUSBから一旦抜いてください。その後、10秒ほどたってから、再びパソコンに接続してください。

すると、また、インストールされ、下記のように表示されます。

MotionPlotter で波形表示をお試しください。下記のようにセンサーを動かした際、波のように表示されると正常です。

USB-ISSをTera Termでテストする方法

USBをI2Cに変換する、Devantech の USB-ISS は、下記でお求めになれます。

https://www.elefine.jp/SHOP/USB-ISS.html

USB-ISS、USB-ISS-SV は、 0x5A, 0x01 のような16進数(バイナリーデータ)でデータ通信を行う必要があります。
シリアル通信のテストが簡単に行え、よく使われるターミナルソフトTera Termでは、通常、文字コードが送られます。例えば、A のキーを押すと、16進数の 41 が送信されます。
それが、設定を行うことにより、16進数での送受信、表示ができるようになります。

設定ファイルの変更

Tera Term実行ファイルが入っているフォルダーに入っている設定ファイルをテキストエディタ―で開きます。

C:¥Program Files¥teraterm¥TERATERM.INI

その中の
Debug=off

Debug=on
にして、デバッグモードを有効にします。

保存後、Tera Termを起動します。

16進数表示

Shit + Esc (Shiftキーを押しながらEscキーを押す)でデバッグモードになります。押すごとに、
デバッグモード -> 16進デバッグモード -> 非表示 -> 通常表示
の順に切り替わります。
その中の 「16進デバッグモード 」を使用します。すると、下記のように16進数で表示されるようになります。ローカルエコーをONにすると、キーを押すたびにキーコードが表示されます。

16進数データの送信

USB-ISSを使うには、01 なども送る必要があります。Ctrl を押しながら、A を押すと 01 を送ることもできますが、わかりにくいのでマクロを使ったほうが便利です。

テキストエディタ―で下記のような内容のファイルを作成し、
USB-ISS_Version.ttl
というようなファイル名で保存します。

send $5A$01

5A 01 は、USB-ISSのファームウェアのバージョンを確認するためのコマンドです。

Tera Termのメニューの コントロール → マクロでマクロの実行ができます。

先ほど保存したファイルを選択します。

16進数(バイナリーデータ)が送信され、USB-ISSからの返信が表示されます。
07 07 40 が返信です。

コマンドごとにマクロファイルを作成することにより、USB-ISSの設定、I2Cデバイスからの読み出し等を行うことができます。

PoKeys57Eで温度センサー入力を行う方法

PoKeys57E にDTH11、DTH22等の1-Wire温度センサーを接続し、温度測定を行うことができます。
PoKeys57E は、下記でお買いお求めいただけます。https://www.elefine.jp/SHOP/PoKeys57E.html

ここでは、下記のDHT22の接続の仕方を説明します。https://www.elefine.jp/SHOP/SN-DHT22.html

接続

DHTとPoKeys57Eは、下記のように接続します。
DHT22 の1番ピン Pokeys57E の+3.3V 端子
DHT22 の2番ピン Pokeys57E の 1 端子
DHT22 の4番ピン Pokeys57E の GND端子

DHT22 の1番と2番を5.1kΩ、または、4.7kΩの抵抗を介して接続して、プルアップを行ってください。

PoKeys57Eの設定

PoKeys configuration の上部メニュー、Peripherals の Easy Sensors を選択します。

2. EasySesors setup ウィンドウが表示されます。
Add DHT-xx 1-Wire sensor ボタンをクリックします。

3. PoKeys Pin は、Pin 1、Device type は、DHT22 / AM2302 を選択します。

4. Finish をクリックします。

5. 下図のようにリストに追加されますので、Send to device ボタンをクリックして、設定内容を Pokeys57Eへ転送します。

6. Refresh values をクリックすると、温度が表示されます。

Modbus /TCPのスレーブ設定

温度センサー入力値は、Modbus/TCPのスレーブとして、 Modbus/TCP マスターから読み出すことができます。

メニュー、Deviceの中の Modbus configuration を選択します。

Sensors の Read にチェックを付けて、Close ボタンをクリックします。

メインウィンドウの Send to device ボタンをクリックして、設定内容をPokeys57Eへ書き込みます。

センサーの入力値は、Modbusのレジスターアドレス、400から499で読み出すことができます。
ただし、ProfiLabの場合は、401からのアドレスを設定します。

ProfiLabからは、Modbus/TCP-Read Input Registers を使って、読み出すことができます。
設定例 センサーID 0の読み出し

回路例 入力値を100で割った値を表示させます。

DDNS No-IPの利用手続き DDNSクライアントTCW241の設定

TERACOM TCW241を使うと、DDNS(ダイナミックDNS)クライアント機能があるため、PCを常時電源入れてなくてもDDNSサービスを利用することができます。
LAN内に1台TCW241を設置すると、DDNS利用の設定をしたTCW241以外のTCW、Webサーバー、Webカメラ、IoT機器、遠隔監視装置等にもDDNSで設定したホスト名(ドメイン)でアクセスできるようになります。
通常、DDNSを利用するためには、常時PCの電源を入れておく必要がありますが、TCW241を使うとPCの電源を入れておく必要がありません。
PCよりも省電力でDDNSを利用できます。

TCW241は下記でお買いお求めになれます。
https://www.elefine.jp/SHOP/TCW241.html

TCW241は、DynDNSNo-IPDNS-O-Matic の各DDNSサービスに対応しています。ここでは、無料で使用できる(ただし、30日以内ごとに更新が必要)、No-IP での設定の仕方を説明します。

No-IPの利用手続き

外部からアクセスしたいLAN内のPCから下記のサイトにアクセスします。
https://www.noip.com/

Hostnameという欄に希望するサブドメインを入力します。
.hopto.org というのは、ドメインです。いくつか用意されていますので、希望のドメインを選択します。
このHostname と 選択したドメインの組み合わせが自分のLAN(TCW、Webサーバー等)へアクセスするためのURLになります。
例 Hostname に abcdefg、ドメインに .hopto.org を選択した場合、
abcdefg.hopto.org
がURLになります。

各欄を設定した後、Sign Up ボタンをクリックします。

ページが切り替わりますので、Eメールアドレス、希望するパスワードを入力します。

Terms of Service and Privacy Policy にチェックをつけ、Free Sign Up ボタンをクリックします。
Get Enhanced というボタンは、有料サービスのためのものです。有料にすると30日以内の更新手続きをしなくても利用し続けることができる等のメリットがあります。必要に応じて選択してください。

すると、下記のようなページが表示されます。また、入力したEメールアドレスあてにEメールが送信されます。

下記のようなEメールが届きますので、Confirm Account ボタンをクリックします。

すると、ブラウザーに下記のようなページが表示されます。

PCからDDNSへグローバルIPアドレスの通知をしたい場合は、Step2にあるDUCをダウンロードしてください。TCW241をご使用の場合は、それを使わなくてもTCW241が自動でDDNSへグローバルIPアドレスの通知を行ってくれます。

Get Started with Dynamic DNS ボタンをクリックすると、下記のようなページが表示されます。

Add Now ボタンをクリックすると、下記のようなページが表示されます。

Username欄の下のAdd Username をクリックすると、下記のようなページが表示されます。
ここで、新規のユーザー名を入力します。ほかの誰かなどに既に使われているUsername は、使用できません。
入力したら、Save ボタンをクリックします。

下記のようにUsernameが設定されます。

名前、住所等をPersonal Info の各欄に入力して、Save ボタンをクリックします。

パスワード忘れ等、何かのときのための本人確認の際の質問と答えを設定して、Save ボタンをクリックします。

Language(言語)とTimezone(タイムゾーン)を選択します。ただし、言語の選択肢に日本語はありません。Timezone は、日本の場合、GMT+09:00 を選択します。

上記の各設定ができたら、左のメニューの
No-IP Hostnames
をクリックすると、下記のようにホスト名(ドメイン)とIPアドレスが表示されます。IPアドレスは、PCからのアクセスをもとに自動で設定されます。

以上で No-IP の設定は終わりです。30日内ごとに No-IP のサイトにログインして、更新する必要があります。それを怠って、30日を超えると使えなくなります。


TCW241 DDNSクライアント機能の設定

DDNSの利用の設定ができたら、今度は、TCW241のDDNSクライアント機能の設定を行います。

TCW241のIPアドレスにアクセスし、ログインします。
上部メニューの SERVICES 内の Dynamic DNS をクリックします。

Dynamic DNS setup が表示されますので、各欄を設定します。

Dynamic DNS Enable にします。
Service No-IP を選択します。
Hostname  No-IP で設定した、Hostname を入力します
 (希望の文字列 + 選択したドメイン 例  abcdefg.hopto.org )
User No-IPで設定した、Username を入力します。
Password No-IP で設定したPasswordを入力します。
Maintenance e-mail No-IP で設定したEメールアドレスを入力します。

以上の設定ができたら、SAVE ボタンをクリックします。
すると、DDNS last status に
The Dynamic DNS client pending an update.
が表示されます。

しばらく経過したら、ブラウザーの更新ボタンをクリックすると、下記のように
DDNS last status に
The last update was successful. The current IP is xxx.xxx.xxx.xxx
(xxx は、数字)
が表示されます。
これで、TCW241のDDNSクライアント機能が No-IP のDDNSサーバーとうまく通信が行えたことがわかります。
xxx.xxx.xxx.xxx が実際のグローバルIPアドレスです。

TCW241 のポート番号を5000にして、ルーターでポート番号5000に対するアクセスを TCW241 のプライベートIPアドレスに転送するように設定した後、No-IP で設定したHostname に :5000 を付けると、外部から下記のようなURLでTCW241にアクセスすることができます。
http://abcdefg.hopto.org:5000

このポート番号を変えることで、LANに複数のTCWを設置したり、Webサーバー、Webカメラの各々に外部からインターネットでアクセスすることができます。


DDNSクライアントとして使用可能 TCW241

TERACOM TCW241は、下記でお買い求めになれます。
https://www.elefine.jp/SHOP/TCW241.html

TERACOM TCW241 は、インターネット、LANからデジタル入出力、リレー操作、アナログ入力ができるほか、ダイナミックDNS(DDNS)クライアント機能を持っています。
リレー等を使用せず、単なるダイナミックDNSクライアントとしても有用です。

プロバイダーから割り当てられるグローバルIPアドレスは、固定ではなく、変動であることが多いです。変動IPアドレスの場合、ルーターの電源の入れ直し等の際、異なるIPアドレスが割り当てられることがあります。Webサーバー、Webカメラ等に外部(インターネット)からアクセスしたい場合、グローバルIPアドレスに対してアクセスしますが、そのグローバルIPアドレスが変更され、その変更になったIPアドレスを知らないとアクセスできなくなってしまいます。

その不便を解消してくれるのが、ダイナミックDNS(DDNS)です。定期的にDDNSへグローバルIPアドレスを通知しておくと、インターネットからは、 DDNS 業者が割り当ててくれた固定のドメインでアクセスできます。そのDDNSへ定期的にグローバルIPアドレスを通知するのが、DDNSクライアントです。DDNSクライアントは、PCのアプリケーションとしてあります。また、ルーターにDDNSクライアント機能がある場合もあります。

そのDDNSクライアント機能を持っているのが、TERACOM TCW241 です。 DDNSクライアントは、常時実行してないと不便です。PCのアプリケーションでは、PCの電源を常時入れておく必要があります。一方、TCW241を使うと、PC不要で動作するため、PCよりも省電力(4W程度)で済みます。

また、同じLAN内のTCW241以外の機器に対してもDDNSのドメインでアクセスできます。TCW241を1台、LANに設置すると、固定グローバルIPアドレスでなくても、Webサーバー、Webカメラ、遠隔モニター等に外部からアクセスできるようになります。ただし、携帯電話網のようにプロバイダーから割り当てられるIPアドレスがプライベートアドレスの場合は、 TCW241 を使用してもDDNSに対応できません。

TCW241は、DynDNSNo-IPDNS-O-Matic の各DDNSサービスに対応しています。残念ながら、どれも海外のサービスです。もちろん日本からも使用できます。

Numato USB リレーコマンド

NumatoのUSBリレーは、パソコン、スマートフォン等のUSBに接続し、コマンドによりリレーのON/OFF制御を行うことができます。
リレー個数、1個、2個、4個、8個、16個、32個、64個と多彩に用意されております。1個、2個、4個の各ボードは、USBからの電源だけで作動する、USBバスパワータイプも用意されています。

Numato USBリレーボード(リレーモジュール)は、下記よりご購入になれます。

Numato USBリレーモジュール

Numato USBリレーボードは、パソコンに接続すると、仮想シリアルポート(COMポート)として機能します。Visual Basic、Visual C#等からは、シリアルポートに対するコマンド送信で使用することができます。

コマンド一覧

No. コマンド パラメーター 説明
1 ver none ver ファームウェアのバージョンを返します
2 id get/set xxxxxxxx Id get

id set 12345678

モジュールのIDの読み出し、書き込みを行います。
3 relay on/off/read, リレー番号 relay on 0

relay off 0

relay read 0

リレーのON/OFF操作を行います。
4 gpio set/clear/read, gpio 番号 gpio set 0

gpio clear 0

gpio read 0

GPIO (General Purpose Input/Output) の入出力を行います。
5 adc read チャネル adc read 1 アナログ入力値を読み出します

各コマンドの説明

relay

各リレーのON/OFFを行います。

リレー ON

relay on リレー番号

例 relay on 0

リレーをON(CとNOの接点が導通)にします。
リレー番号は、0から始まります。
11個目からは、A、B、C, というようにラテン文字(アルファベット)になります。

リレー OFF

relay on リレー番号

例 relay off 1

リレーをON(CとNOの接点が導通)にします。
リレー番号は、0から始まります。
11個目からは、A、B、C, というようにローマ字になります。

リレー 状態読み出し

relay read リレー番号

例 relay read A

リレーをOFF (CとNCの接点が導通)にします。
リレー番号は、0から始まります。
11個目からは、A、B、C, というようにラテン文字(アルファベット)になります。

gpio

リレーボードには、リレーのほかに3.3V、または、5V (製品によって異なります)のデジタル入出力が行えるGPIOも付いています。そのGPIOの入出力をこのコマンドを使って行います。

GPIO出力ON

gpio set ピン番号

例 gpio set 1

このコマンドを実行すると自動的に出力ピンとして動作します。出力としてしようしたいGPIOにスイッチ等を接続しておくと、出力をONにした瞬間に過電流が流れ、本製品が故障します。

GPIO出力OFF

gpio clear ピン番号

例 gpio clear 2

GPIO入力

gpio read ピン番号

例 gpio read 1

このコマンドを実行すると自動的に入力ピンとして動作します。
出力ピンと使用していて、そのピン自身の出力状態の確認には、使うことはできません。

 

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