ProfiLab-ExpertでPoKeys57Eを使う方法

ProfiLab-Expertでは、Modbus/TCPのコンポーネントを用いることにより、PoKeys57Eを使用することができます。
Modbus/TCPは、主にプログラマブルロジックコントローラー(PLC)のI/Oで使われる規格です。
ProfiLab-Expertは、そのModbus/TCPのスレーブデバイスに対してアクセスすることができます。
また、PoKeys57Eは、Modbus/TCPのスレーブデバイス(I/O入出力ユニット)として使用することができます。
よって、それらを組み合わせて使用することができます。

PoKeys57Eの設定
1.専用ツールPoKeysの上部メニューのDevice内、Modbus configurarion … を選択します。

PoKeysModbusConfiguration

2.それにより表示されたウィンドウで使用する機能にチェックをつけます。
下記の例では、デジタル入力(Read)、デジタル出力(Write)を行うようにしました。
Modbus port number、Modnus connection timeoutは、初期値のそれぞれ、502、3のままでかまいません。

PoKeysModbusConfiguration2

3.各設定を終えたら、Closeボタンをクリックして閉じます。
4.各ピンのI/O機能の設定を行います。
5.メインウィンドウのSend to deviceボタンをクリックすると、PoKeys57Eに転送されます。
6.PoKeys57Eに割り当てられたIPアドレスの確認をします。
メニューのDevice内、About…を選択します。
PoKeysAbout27.それにより表示されたウィンドウにIPアドレスが表示されます。このIPアドレスをProfiLab-Expertで使用します。
下記の例では、192.168.100.45です。
PoKeysAbout3

ProfiLab-Expertの設定
1.PoLabでProfiLab用のサンプルを用意しているのでそれを参考にするとわかりやすいでしょう。https://www.poscope.com/index.php?route=product/product/download&download_id=41&product_id=76

2.ダウンロードしたサンプルプロジェクトをProfiLab-Expertで開きます。

3.出力の設定を行います。Write Multiple Coils コンポーネントを右クリックし、Properties… を選択します。
PoKeysProfiLab1
4.それにより表示されたウィンドウで各設定を行います。
Host [IP] は、PoKeys57Eに割り当てられたIPアドレスを設定します。
Start addressは、出力を行うピン番号を指定し、Channelsに点数を指定します。Start addressよりChannels分の出力を同時に行えます。
PoKeys57Eは、ピン番号は1からになっていますが、ProfiLab-Expertでは0からになっています。PoKeysの1番ピンは、ProfiLabでは、0です。
PoKeysProfiLab2

5.同様に入力側の Read Coils の設定も行ってください。
以上の方法で使用できます。

PoKeys57Eの初期設定方法

1.電源の端子(青い端子台)にDC5Vの電源を接続します。

2.LANポートにLANケーブルを接続し、DHCPが有効になっているLAN(ルーター)に接続します。

3.PoLabsのサイトから専用ツールをダウンロードして、Windows PCにインストールします。https://www.poscope.com/index.php?route=product/product/download&download_id=122&product_id=76

4.インストールしたPoKeysを起動します。

5.PoKeys57Eは、自動的にDHCPよりIPアドレスを取得します。専用ツールPoKeysは、その自動的に割り付けられたIPを検索し、LANに接続されているPoKeys57Eの一覧を表示します。

PoKeysConnect

7.設定したいPoKeys57E(下記の画像ではPoKeys56Eが1個のみ)を選択し、Connectボタンを押します。

PoKeysConnect

8.インターネットに接続されていると自動的に新しいファームウェアがあるかどうか確認を行い、ある場合は、更新するかどうかの確認のウィンドウが表示されます。更新することをおすすめします。

9.PoKeys57Eへの接続が確立すると、下記のようなウィンドウが表示されます。

PoKeysConfiguration

10.機能を設定したい、ピン番号をクリックします。

PoKeysPinConfig

11.ウィンドウの中央あたりの下記のような表示部分で機能を選択します。

PoKeysPinConfig2

機能の例
Analog input アナログ入力
Digital input デジタル入力
Analog output アナログ出力
Digital output デジタル出力

12.各ピンの設定が終わったら、機能選択の上にある “Send to device” ボタンをクリックすると、PoKeys57Eに転送されます。