Electroware社のRS Logger ECO は、ほぼ9ピンDサブコネクターと同じ大きさながら、RS-232Cのシリアル通信データを内蔵フラッシュメモリーに記録します。スタンドアローンで動作するので記録のために別途パソコンを用意する必要がありません。 時計機能を内蔵しているため、時刻(タイムスタンプ)も一緒に記録できます。
記録したデータは、USBメモリーを接続し、転送することができます。また、USBメモリーを接続したままにすると定期的にUSBメモリーに転送することができます。
商品は、下記でご購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/RSLoggerECO.html
設定方法
RS Logger ECO は、PCのUSBに接続してもUSBデバイスとして認識されません。USB (Micro USB)は、電源供給だけに使います。
設定・記録データの読み出しは、USBメモリーを介して行います。
USBメモリーを差し込んで、電源(USB)を接続するとUSBメモリーに_L?????(?????は機器固有の番号)のフォルダーが作成されます。
その中にCONFIG.BAKという設定ファイルがありますので、その内容を書き替えることで設定を行うことができます。
そのUSBメモリーに作成されたCONFIG.BAKの内容を変更してファイル名をCONFIG.INIに変更(拡張子をBAKからINIへ)してUSBメモリーをRS Logger ECOに戻し、電源 (Micro USB) を接続すれば設定が書き替えられます。
設定内容は、メモ帳などのテキストエディターで書き替えることができます。
内容例
[SYSINFO]
FW_VER 1.1.52
HW_VER 1
[DATETIME]
;SETDATE = 2018-09-26
;SETTIME = 1:29:16 PM
[FILE]
PASSWORD =
TIMESTAMP = 2
CHANNELMODE = 1
[UART1]
BAUDRATE = 115200
DATABITS = 8
PARITY = 0
STOPBITS = 1
[UART2]
BAUDRATE = 115200
DATABITS = 8
PARITY = 0
STOPBITS = 1
[VIRUALCOM]
VIRUALCOMMODE = 0
USART1、USART2 の各BAURATEで通信速度(ボーレート)を設定します。
DATABITS は、ビット長、PARITYは、パリティ、STOPBITSは、ストップビットを表します。
DATETIME で RS Loggerの内部時計の時刻合わせを行います。
先頭の; (セミコロン)を削除し、SETDATE で年月日、SETTIME で時分秒 AMまたはPM(12時間制) を設定します。
[FILE] の設定内容
PASSWORD
USBメモリーへのアクセスにパスワードが必要な場合に入力します。通常は空白のままでけっこうです。
TIMESTAMP
タイムスタンプ(日時)の記録を行うかどうかの設定をします。
0-記録しない, 1- バイトごとに記録, 2- 送信が行われたチャンネル(送信・受信)が切り替わるたびに記録
CHANNELMODE
送信チャンネル(送信と受信)でファイルを分けるかどうかを設定します。
1 – 分けずにひとつのファイルに記録します。
2 – 二つのファイルに分けて記録します。
DATAFORMAT
記録形式を設定します。
0 – アスキーコード、または、バイナリーで記録します。
1 – 16進数で記録します。