「Banana PI」カテゴリーアーカイブ

スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Pro のシリアルコンソールの使い方

シングルボードコンピューターのBanana Pi をベースにルーターとして便利なようにスイッチ(スイッチングハブ)を搭載した、Banana Pi BPI-R2 Pro。OpenWrtなどのOSをインストールし、カスタマイズしたルーターとして使うことができます。


スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Proは、下記で購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-R2_Pro.html

シリアルコンソールとは

シリアルコンソールは、PCに接続し、TeraTermなどのターミナルソフトを使い、文字・記号だけの入出力で状態表示、コマンド送信を行うものです。WindowsやLinuxのデスクトップのようにグラフィカルでマウスで操作ということはできませんが、少ないメモリー、ストレージでも実行できます。Windowsコマンドプロンプト、LinuxのCUIによる操作のようなものです(ここでのシリアルコンソールは、まさにほぼこのLinuxの操作)。

PCとの接続

Banana Pi R2 Pro には、従来のBanana Pi (BPI-M1, BPI-M3, BPI-M4, BPI-M64, BPI-M5, BPI-R2, BPI-R64など) と同様のTTLレベルのUARTのほか、USB・UART変換チップのCH340を利用した、USB接続にも対応しています(USBデバッグポート)。これにより、マイクロUSBケーブルを用意するだけで済み、USB・UARTケーブルがいりません。
ここでは、そのUSBデバッグポートを利用した方法を説明します。

USB・UART変換チップCH340ドライバーのダウンロード・インストール

下記よりCH340のドライバーをダウンロードします。
CH340ドライバーダウンロード

下載をクリックすると、ダウンロードできます。

ダウンロードした、CH340SER.EXE を実行すると、下記のようなウィンドウが表示されます。

INSTALL をクリックするとCH340のドライバーがインストールされます。

スマートルーターBanana Pi BPI-R2 ProのOSインストール方法 (SDカード)

シングルボードコンピューターのBanana Pi をベースにルーターとして便利なようにスイッチ(スイッチングハブ)を搭載した、Banana Pi BPI-R2 Pro。OpenWrtなどのOSをインストールし、カスタマイズしたルーターとして使うことができます。

スマートルーターBanana Pi BPI-R2 Proは、下記で購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-R2_Pro.html

OSのインストールの仕方

Raspberry Pi や Banana Pi BPI-M3、BPI-M4、BPI-M5、BPI-M64の場合は、Raspberry Pi Imager などのSDカード書き込みツールで書き込むことができますが、BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルは、それらで書き込むことができません。
BPI-R2 Pro用に用意されているイメージファイルをSDカードに書き込むには、専用のツール、Rockchip Create Upgrade Disk Tool を使用します。
Rockchip Create Upgrade Disk Tool のダウンロード

config.ini をメモ帳などのテキストエディターで開きます。

[Language]の下の下、Selected=1 を Selected=2 に変更して上書き保存します。
これにより、表示が初期状態では中国語だったのが英語になります。

起動すると、下記のように表示されます。

SDカードリーダーにマイクロSDカードを差し込み、
First: Choose removable disk でドライブを選択します。

パソコンによっては、内蔵のSDカードリーダーが認識されない場合もあります。
その場合は、USB接続のSDカードリーダーを使用してください。
動作確認済みメモリーカードリーダー エレコム MRーA39HSV

Second: Choose function mode で SD Boot を選択します。

Third: Choose firmware で Firmware ボタンをクリックします。

ダウンロードしたイメージファイル(拡張子 img)を選択します。

Createボタンをクリックします。

「はい」をクリックします。

SDカードへの書き込みが始まります。

SDカードへのOSイメージの書き込みが終わると下記のように表示され、完了です。

Banana Pi BPI-M64 への Linux Armbian のインストールのしかた

Banana Pi BPI-M64 は、CPUに 64クアッドコアのArm Cortex A53を搭載したSoC、Allwinner A64を使用しているシングルボードコンピューターです。Raspberry Pi のようにSDカードに Linux等のOSをインストールして、使用することができます。

Banana Pi BPI-M64 は、下記でご購入できます。
https://www.elefine.jp/SHOP/BPI-M64.html

Armbianとは

Arm CPUを搭載したシングルボードコンピューターで動作させることを目的にDebianをもとにして作られたLinuxディストリビューションです。IntelやAMDのx64 CPUよりも非力であることが多い、Arm CPUでも快適に動作するようになっています。
Banana PiでもArmbian以外のいくつかLinux系のOSイメージを用意していますが、Ubuntu、Debian、Raspbianのどれも、Linuxカーネルバージョンが3.10、または、4.4というように古めです。
その点、Armbianは、カーネルバージョン 5.10 の Armbian 21.08 が用意されています。
Armbian 21.08では、VPSの WireGuardを作動させることができるなどの利点があります。
Armbianプロジェクトチームで用意している Banana Pi 用のArmbian は、BPI-M1(初代Banana Pi)、BPI-M2+、BPI-M64の3モデル用しかありません。その中でも一番高速なのがBPI-M64です。

Armbianのインストール

マイクロSDカードの準備

16GBか32GBのマイクロSDカードを用意します。
Armbianでは、Class10 A1 の使用を勧めています。仕様ではA2の方が高速ですが、ボードがそれに対応してなく、かえってA1よりも遅くなる場合があります。
パソコンのSDカードスロットかUSB接続のカードリーダー等に入れて、まず、初期化をしておきます。
SD Card Formatter等のアプリケーションを使って初期化します。
SD Card Formatter は、下記のサイトでダウンロードできます。
https://www.sdcard.org/ja/downloads-2/formatter-2/

Armbian OS イメージのダウンロード

下記のサイトでArmbianのOSイメージをダウンロードできます。
https://www.armbian.com/bananapi-m64/

CLI (コマンドラインインターフェイス)の Armbian 21.08 Bullseye
DESKTOP(デスクトップ、Windowsのようにマウスで操作するグラフィカルインターフェイス)の Armbian 21.08 Focal XFCE
の二つが用意されています。お好みのほうをダウンロードしてください。
ここでは、CLI 版で説明します。
また、Torrent downloadDirect download があります。Torrent download は、別途ダウンロードするためのアプリケーションが必要なため、Direct download が簡単でいいでしょう。

マイクロSDカードへの Armbian OS書き込み

マイクロSDカードへの書き込みは、Raspberry Pi Imager を使用します。
本来は、Raspberry Pi用のものですが、Banana Pi でも使えます。
Raspberry Pi Imager は、下記のサイトでダウンロードできます。
https://www.raspberrypi.com/software/

CHOOSE OS ボタンをクリックし、Use customをクリックして、ダウンロードしたArmbian OSイメージファイルを選択します。


CHOOSE STORAGE ボタンをクリックして、SDカードのドライブを選択します。

OSイメージファイル、SDカードドライブの選択ができたら、WRITEボタンをクリックします。

確認ウィンドウが表示されますので、YESを選択すると、Armbian OSのSDカードへの書き込みが始まります。

すると、下記のように書き込みが行われます。

書き込みが終わると下記のように表示されます。

Banana Pi M3にUbuntu MATEをインストールする方法

Banana Pi M3(BPI-M3)は、オクタコアCPUを搭載したRaspberry Pi類似のシングルボードコンピューターです。

Banana Pi M3には、内蔵の8GB eMMCにAndroidがインストールされていますが、別のOSを使用することもできます。
別のOSのインストールには、内蔵のeMMCへ書き込む方法と、マイクロSDカードに書き込む方法がありますが、マイクロSDカードに書き込む方法を説明します。

インストールするために8GB以上のマイクロSDHC(マイクロSD)カードを用意します。
ただし、同じ8GBの表記でもメーカー、製品によって、実際の容量が異なりますので注意が必要です。
SinoVOIPで用意しているUbuntu MATEのイメージは、7,818,182,656 バイトですので、それ以上必要です。
東芝のMSDAR40N08Gでは、容量不足でした。
エレコムのMF-MRSDH08GC4Rは、書き込むことができました。

パッケージには、実際の具体的な容量が表示されていませんので、16GBのマイクロSDカードを使用したほうが無難です。
下記のサイトよりOSイメージをダウンロードします。
http://www.banana-pi.org/m3-download.html

ダウンロードしたzipファイルを展開(解凍)します。
展開すると、拡張子もなく、- というファイル名になり、正常に展開できなかったように思えますが、大丈夫です。

下記のサイトでSDカードへディスクイメージを書き込むアプリケーション、 DD for Windowsをダウンロードして、インストールします。
http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DD%20for%20Windows

Winodws7 以降では、DD for Windows をそのまま実行すると、SDカードのドライブが表示されません。右クリックして、「管理者として実行」で実行する必要があります。BPIM3000
「ファイル選択」をクリックして、ダウンロードして展開してできたファイル、-を指定して、「<<書込<<」ボタンをクリックします。

書き込んだマイクロSDをBanana PI M3 のスロットへ差し込み、電源を接続するとSDカードからOSが読み込まれ、起動します。

BPI-M3 Banana PI M3 オクタコア・シングルボードコンピューター
は、下記でご購入できます。
http://www.elefine.jp/SHOP/BPI-M3.html

Banana PI M2 (BPI-M2) 2月発売予定

Banana PI をグレードアップしたBanana PI M2 (BPI-M2) が2月下旬に発売される予定です。
主な変更点は、CPUがクアッドコアになり、GPIOがRaspberry Pi Model B+ 40ピンになりました。WiFiもついていますが、技適マークがついてないため、日本ではWiFi機能を使わないでください。

bpim2

 

クロック周波数1GHz デュアルコアCPU
クロック周波数1GHz クアッドコアCPUのA31S ARM Cortex-A7を使用しています。

Raspberry Pi Model B+ 互換GPIO
Raspberry Pi Model B+互換の40ピンGPIOコネクターがついていますので、Raspberry Piの周辺機器も接続して、使用することができます。ただし、すべてのRaspberry Pi GPIO機器に対応しているわけではありません。

仕様
CPU
31S ARM Cortex-A7 クアッドコア 1GHz
GPU
PowerVR SGX544MP2 Complies with OpenGL ES 2.0, OpenCL 1.x, DX 9_3
メモリー(SDRAM)
1GB DDR3 (GPUと共有)
オンボードストレージ
マイクロSDカード (最大64GB)
オンボードネットワーク
10/100/1000Mbps Ethernet RJ45
WiFi (技適マークがついていませんので日本国内では使用できません)
ビデオ入力
CSI カメラモジュール対応
ビデオ出力
HDMI、LVDS/RGB
オーディオ出力
3.5mmジャック、および、HDMI
電源入力
DC5V DCジャック接続
USBポート
USB2.0 4個
ボタン
リセットボタン
GPIO(2×20)ピン
GPIO、UART、I2Cバス、SPIバス(チップセレクト2点)、CANバス、ADC、PWM、+3.3V、+5V、GND
LED
電源表示、RJ45
リモートコントロール
赤外線(オプション)
対応OS
Android 4.2、Raspbian、Lubuntu、OpenSuse、Debian

SATAインターフェイスは付いておりません。ハードディスク接続は、USBをご利用ください。

 

ただいま、予約を受け付けております。予約特別価格にしております。

http://www.elefine.jp/SHOP/BananaPI-M2.html

 

Banana PI 動作確認済みSDカード

相性がよくないためにBanana PIでうまく作動しないSD(SDHC)カードもあるかもしれません。
当店で動作確認したものは、下記のとおりです。

SDHCカード
東芝 SD-AU008G 8G  CLASS 10
Raspbianで確認 結果OK
だたし、フォーマット後の容量が7.2GBしかないため、Android 8GBのイメージ書き込みには使えません。

microSD(SDHC)カード   (型番不明、アダプター使用)
東芝 4GB CLASS 4
Raspbianで確認  結果OK

SDHCカード
BUFFALO  8GB  CLASS 4  (型番不明)
Androidで確認 結果OK

SDHCカード
ELECOM  8GB CLASS 4 (型番不明)
Androidで確認 結果OK

購入時期によっては、同様の結果になるとは限りません。

Banana PI AndroidでEthernetを使う

Banana PIのAndroidをインターネットに接続するには、通常、Ethernet (有線LAN)を使用します。ただし、初期状態では、Ethernetが有効になっていませんので、有効に設定する必要があります。

Ethernetの有効のしかた

1.  黄色のAndroidデスクトップ内のSettingsを押します。

2. 左のメニューのWi-Fiの下の More… をクリックすると、
Wireless & networks が表示されます。

3. その上から2段目に Ethernet があります。それをクリックすると、
Use Ethernetが表示されます。

4. Use Ethernet をクリックすると、有効になります。

5. LAN内にDHCPサーバー(ルーター)があれば、LANケーブルをすると、IPアドレスが表示されます。

以上の操作でインターネットが使えるようになります。黄色のデスクトップの Web browser でインターネットのウェブサイトを見ることができます。

 

Banana PI Androidを起動させるコツ

AndroidのOSのイメージを書き込んだSDカードを挿入し、Banana PIに電源を入れても、画面には、中央にandroid と表示されるだけで変化がありませんでした。
何度も試したところ、Androidがやっと起動し、黄色の画面(デスクトップ)が表示されました。
その後、再び新規に書き込んだSDカードを挿入して試したところ、やはり起動しませんでした。
何回か試行錯誤をしたところ、コツがわかりました。

1. 初回起動時は、キーボード、マウス、LANなどを接続せず、HDMIモニター(テレビ)のみを接続します。

2. 画面の中央に android と表示した状態が長く続きますが、そのままにしておいてください。黄色の画面になるまで30分以上(CLASS 4のSDカードの場合)かかります。

黄色のデスクトップが表示されたら、キーボード、マウス、LANを接続します。再起動しなくても認識され、使用することができます。

次回起動時から、速くデスクトップが表示されるようになります。

 

Banana PIにAndroidをインストールする方法

Banana PIでは、Androidも作動させることができます。
ただし、Raspbianと同様の方法ではイメージを書き込むことができません。

Banana PIへAndroidをインストールする方法1

http://www.bananapi.com/index.php/download?layout=edit&id=29

上記サイトより、
イメージファイル
android_for_bananapi_4.2.2.img.7z
および
イメージ書き込みツール
PhoenixCard_V310_20130618.rar
をダウンロードします。

イメージファイルの圧縮ファイルは、拡張子が7zの7z形式ですので、7-zipを使って展開するとよいでしょう。

7-zipダウンロード
http://sevenzip.sourceforge.jp/

7-zipを使って展開すると、android_for_bananapi_4.2.2.img というファイルができます。

イメージ書き込みツール PhoenixCard の圧縮ファイルは、RAR形式ですが、同様に7-zipで展開できます。
展開してできたフォルダー内の PhoenixCard.exe を実行します。

PhoenixCard_640

SDカードをPCに挿入し、フォーマットします。SDカードのドライブを選択し、Format to Normal ボタンをクリックしてください。

Img File ボタンをクリックして、先ほど展開してできたファイルandroid_for_bananapi_4.2.2.img
を選択してください。

Burn ボタンをクリックすると、SDカードにAndroid OSイメージを書き込むことができます。

以上がメーカー推奨のインストール方法ですが、当店で試したところ、うまく起動しませんでした。

Banana PIへAndroidをインストールする方法2

8GB専用ですが、PhoenixCard以外でも書き込み可能なイメージファイルも用意されております。

http://www.bananapi.com/index.php/download?layout=edit&id=29

上記サイトには、
イメージファイル
android_for_bananapi_4.2.2.img.7z
のほかに
android_for_bananapi_4.2.2-8g.img.7z
がありますので、それをダウンロードします。
これを使うと、PhoenixCard以外でもイメージをSDカードに書き込むことができます。

イメージファイルの圧縮ファイルは、拡張子が7zの7z形式ですので、7-zipを使って展開するとよいでしょう。

7-zipダウンロード
http://sevenzip.sourceforge.jp/

7-zipを使って展開すると、android_for_bananapi_4.2.2-8g.img というファイルができます。このイメージファイルは、8GBのSDHCカード専用ですので、8GBのSDHCカードを用意してください。ただし、イメージのサイズが7580MBあるため、8GBを称するSDHCカードでもフォーマット状態で7.5GB未満のため、イメージが書き込めない場合があります。
例・東芝 SD-AU008G   8GB CLASS10   (7.2GBしかない)
動作確認済み
BUFFALO SDHC 8GB CLASS 4   動作OK

SDカードをフォーマットするためのツール、SDフォーマッターを下記よりダウンロードし、インストールします。

https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/

SDカードをSDカードリーダー等に挿入し、SDフォーマッターを利用してフォーマットしてください。Volueme Lavel は、必要に応じて設定します。

イメージファイルをそのままSDに書き込んでもOSの起動には使えません。専用のツールが必要です。 イメージ書き込みツール Win32 Disk Imager を下記のサイトよりダウンロードし、インストールします。

http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/files/Archive/

インストールしたWin32 Disk Imagerを起動します。

 

 

DiskImager Imgae File に先ほどダウンロードして、展開してできたファイル
android_for_bananapi_4.2.2-8g.img
を指定します。

DiskImager_2

Write ボタンをクリックすると、Imageが書き込まれます。

モニターに接続し、BananaPIの電源を入れます。Androidのときは、Raspbianの起動時に点滅した緑のLEDが点滅しません。

A20のロゴが一瞬表示されます。

Android_Start1

 

全画面でAndroidが表示されます

Android_Start2

 

その後、黒の背景で中心にandroidと表示されます。起動初回時は、この画面がかなり長いです。

Android_Startup

 

5分ほどたっても変化がないので、インストールに失敗したかとも思いましたが、そのまま放置(30分以上)したところ、背景が黄色の画面が表示され、無事、成功したことがわかりました。

Android_Desktop

アプリケーション画面

Android_Desktop2
Ethernetの設定を行うことにより、有線のLANでインターネットへ接続することもできます。